駐車場の地面はどんな素材が良い? おすすめの素材や組み合わせを紹介

自家用車を止める駐車場の地面は、十分な強度を備えている必要があります。重い自動車が出入りするのに加え、駐車中は常に負荷がかかっているからです。工事のやり直しを防ぐためにも、駐車場の地面の素材はよく考えて選ばなければなりません。


同時に、駐車場は家の前にあることが多く、デザイン性が求められる場所でもあります。駐車場の機能性とデザイン性を両立させるためには、どのような素材が適しているのでしょうか。ここでは、駐車場の地面に用いられる主な素材のメリット・デメリットや、おすすめの組み合わせをご紹介します。




■駐車場の地面に使われる素材の特徴



駐車場の地面に使われる素材としては、コンクリート、砂利、レンガ/タイル、土、そして芝生があります。それぞれメリットもあればデメリットもあるため、よく比較した上で選ぶことが大切です。各素材の特徴を見ていきましょう。



・コンクリート



コンクリートのメリットは、とても頑丈で耐久性が高く、変形する心配が少ないことです。年数が経つとヒビが入りやすくなりますが、小さなヒビであればそのまま使い続けても問題ありません。施工後は手入れがほぼ不要で維持費がかかりにくく、見た目もシンプルゆえに清潔感・高級感があり、人気が高い素材です。


一方デメリットは、工事費用が高額になることです。広さにもよりますが、大体30万円~40万円ほどかかります。また、工事に時間がかかることもあり、固まるまで最低でも1週間は見ておく必要があります。そして夏の時期には、照り返しによる温度上昇にも気をつけなければなりません。



・砂利



砂利のメリットは、施工費用を安く抑えられることです。コンクリートに比べて、およそ3分の1程度のコストで施工できます。コンクリートと違って照り返しも少なく、上を通ると音が鳴ることから、防犯対策になり一石二鳥です。防犯砂利と呼ばれる砂利を使うと、通常の砂利より大きな音が出るので、さらに効果が高まります。また、駐車場から他の用途(畑や物置など)に変えたい時も、比較的簡単かつ安価に工事ができます。


ただし、砂利は手入れの手間がかかりやすい点に注意が必要です。雑草が生えやすい、水はけが悪く車体下に湿気がたまりやすい、定期的に継ぎ足す必要がある、雪かきがしづらい、タイヤ跡がつくなど、いろいろな点に気を配らなければなりません。乾燥した気候やホイールの回転が原因で砂ぼこりが舞うと、車が汚れたり傷ついたりしてしまうのもデメリットです。



・レンガ/タイル



レンガやタイルは費用が比較的安く、デザイン性に優れるのが大きなメリットです。さまざまな色や形の製品が用意されているため、組み合わせ次第で自由に模様が作れます。個性的でおしゃれな駐車場を作りたい方には、最適の素材といえるでしょう。


その代わり、施工に時間がかかる場合がある他、割れやすいという問題があります。駐車時にタイヤが乗る部分のみ、砂利やコンクリートを使用するなどの工夫も必要です。



・土



駐車場は、シンプルに土で固めるという方法もあります。メリットは、工事が非常に簡単なことです。雨などで土が流れ出すように思えるかもしれませんが、雑草対策などに用いられる「防草土」を使えば、その心配はいりません。しっかりと防草土を敷き詰め、適用の水をかけて固まらせればOKです。


ただし、防草土の耐久力はあまり高いとはいえず、ひび割れたりタイヤで削れたりすることがあります。また、家の前に土が露出しているというのは、人によっては気になるかもしれません。



・芝生



芝生の大きなメリットは、やはり景観の良さです。鮮やかな緑色は美しく、駐車場の雰囲気が引き締まり、どんな外観の家にもよく合います。夏場の照り返しが少なく、温度が上がりづらいのも長所です。


一方デメリットは、天然芝の場合はお手入れの費用と手間がかかることです。また、タイヤが乗る部分は芝生が枯れてしまうので、基本的にコンクリートや砂利などを使う必要があります。人工芝ならこういったデメリットを抑えられますが、プラスチック製なので比較的劣化が早く、夏場は逆に暑くなる点にご注意ください。




■駐車場の地面には、こんな素材の組み合わせがおすすめ!



駐車場の地面は、単独の素材で施工するだけでなく、複数の素材を組み合わせるという方法もあります。相性のいい素材を組み合わせれば、デザイン性を高めたり弱点を補ったりすることが可能です。特におすすめの組み合わせをご紹介します。



・芝生とコンクリート



芝生とコンクリートを市松模様のように配置する方法です。とてもおしゃれな外観になるのに加え、タイヤが乗る部分をコンクリートにすれば、芝生が傷むのを防ぐこともできます。コンクリートだけだと殺風景に感じてしまう方におすすめです。



・タイルでヨーロッパ調に



赤茶色を中心とするタイルやレンガをうまく組み合わせると、ヨーロッパの古い町並みのような雰囲気を再現できます。あえて古ぼけた質感にした、アンティーク調タイルが最も適しているでしょう。また、同じヨーロッパ調としては、石畳風のデザインも人気です。多種多様なタイルを活用すれば、高級素材の雰囲気を手軽に実現できます。



・モザイク模様



同じくタイルを活用したデザインとしては、モザイク模様があります。曲線を生かしたデザインにしやすいのが大きな特徴で、ランダムな図形の並びがとてもおしゃれです。柔らかな雰囲気の駐車場にしたい時に適しています。




■駐車場の施工は、素材のメリット・デメリットを踏まえて依頼しましょう



駐車場の地面に使われる素材は、どれもメリットとデメリットがあります。大切なのは、素材の特徴をよく理解した上で、自宅に最も適したものを選ぶことです。デメリットがあっても、他の素材との組み合わせ次第で解消できるかもしれません。正しく判断するためにも、まずは専門業者に相談するのが望ましいでしょう。


オオヤマとしては、やはり土間コンクリートがおすすめです。手間いらずで耐久性も高く、カーポートなどとの相性もいいので、長く快適に使うことができます。もちろん、それ以外の素材にも対応しておりますので、駐車場を作りたい時は何でもご相談ください。



栃木県足利市を中心に活動する株式会社オオヤマは、外構・エクステリア・造園工事の専門業者です。どのようなお客様からもしっかりとヒアリングを行い、ご要望を最大限に反映させたプランをご提案いたします。駐車場づくりをはじめ、外構に関するお悩み・お困りごとがございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。