雑誌の1ページや電車の中吊り広告など、日常生活で住宅や部屋の内装についてのお知らせを見ることは多々ありますよね。
しかし、エクステリアの広告はいかがでしょう? 広告を出している企業がほとんどないので、どんな種類があるのか、それぞれどんな特徴があるのか、はっきりとイメージできる方は少ないのではないでしょうか。
詳細な情報を掴みづらい外構ですが、もちろんお住まいにとっては大きな影響を及ぼす部分です。
そこで今回はエクステリアの工事について解説いたします。
1.後悔しない外構工事の選び方
「外に構える」と書いて外構。その名の通り、家の外部の様式を指す言葉です。
家族や客人しか目にしないインテリアと違い、外構は付近を通りかかる全ての人の目に触れるものなので、住宅本体と同じくらい重要なポイントになります。
また、住人のセンスのみで奇抜なデザインを選ぶと、町の景観を損ねてしまう恐れも。漫画家の楳図かずおさんが住まう東京都吉祥寺のお住まいの件でも問題になりましたが、訴訟問題に発展する場合があります。様々な観点から、慎重に吟味しなければなりません。
しかし「どこに気を付ければいいの?」という方が多いのではないでしょうか。
外構工事は家の購入や建て替え工事などとセットになっているケースが多く、追加で発注する場面がめったにありません。住まいの購入は、とても大きな買い物なので、通常ならば一生に一度あるかないかの機会でしょう。
一度の経験なので「失敗できないけれど練習もできない」。これはとても難しい問題ですよね。
自分たちの理想や街並みの雰囲気、予算やスケジュール、業者の選定など、考えなければならないことはたくさんあります。悩み始めてしまうと、キリがありません。
後悔しない家づくりをするために、これから提示するエクステリア工事の種類や特徴をご覧いただき、ご参考にしてください。
2.外構工事のテイストについて
和風ガーデン
日本人の心の奥深くに根差した「和」の精神。それらを庭先に表現したのが和風ガーデンです。
木や石をベースに、竹垣や石畳、坪庭などを配置した趣のある空間は、そこに暮らす住人の心を癒し、見る人の目を楽しませます。
植物を使って空間を演出する和風ガーデンでは、季節に合わせて景色と雰囲気が変わります。春は可憐な花が咲き、夏は草木が青々と生い茂り、秋は黄色や赤などの暖色に紅葉し、冬はシンと静かな心地よい静寂が訪れる。雨や雪もまた一興。四季折々の風景を情緒たっぷりに受け取れるのも、和風ガーデンならではの楽しみでしょう。
また、近年では和風のパーツに現代的(=モダン)なパーツを組み合わせた「和モダン」なテイストも人気を集めています。和風ガーデンをベースに、タイルやブロック、ウッドデッキといった西洋雰囲気を持たせたモダンなアイテムを配置することで、スタイリッシュでおしゃれな印象が生まれるのです。
伝統のなかに革新を持たせた、過去と現在の見事な調和は、老若男女問わず多くの日本人の心を掴んで放しません。
リゾートガーデン
旅行先で素晴らしい景観のホテルに宿泊すると、そこから離れるのが名残惜しくなってしまいますよね。
日常の喧騒から離れて旅をした先で出会う非日常は、なかなか味わえないからこそ、まぶしく魅力的に見えるものです。その非日常を日常に落とし込んだものをリゾートガーデンと呼びます。
一口に「リゾート」と言っても、空間を広く使った異国情緒あふれる「アジアンモダン風」や、南国のリゾートビーチを思わせる「バリ・リゾート風」、レンガや石などを利用した西洋テイストの「コテージガーデン風」など、人によってイメージはさまざまです。
自分が憧れたイメージはどのようなものなのか、こだわりを説明できるように調べておきましょう。
仕事で疲れた自分を迎えてくれる、癒しの空間。日常の中の非日常。のんびり日向ぼっこしたり、庭先で食事やティータイムをたしなむのも素敵ですね。
帰宅する足取りが軽くなるような、友人を招きたくなるような、他とはひと味違った自慢の家になることでしょう。
モダン
シンプルで無駄のないデザインに、モノトーンやブラウンなどの落ち着いた色合いを組み合わせ、洗練された美しさを演出したモダンテイストの外構で、落ち着いた雰囲気を演出しませんか?
コンクリートに木材やステンレス素材を取り入れて都会的な雰囲気を造り出したり、和風の庭園をベースにタイルなどを取り入れて日本的な味わいを生み出したりと、とても汎用性の高いスタイルです。
基本的には直線なデザインを多く用いたスタイリッシュな造りになります。色彩もビビッドではなく、白や黒、グレーなどのカラーを有効に使って、より落ち着いたデザインに。住宅本体とのバランスも考えつつ、すっきりした印象の外構に仕上がります。無駄のない美しさが魅力のエクステリアで。
フラットな空間を演出するモダンテイストは、あなたの日常に溶け込むでしょう。シンプルだからこそ飽きのこない、現代建築にマッチした外構です。
もちろんデザインや工事は細部まで突き詰めて造り上げてゆくので、繊細なこだわりも表現できます。
3.まとめ
外構の種類や特徴について、参考になるものはありましたか?
ご紹介したテイスト以外にも、お客様1人ひとりのご要望に合わせたプランを提供させていただきますので、お気軽にご相談ください。満足できるご邸宅になるよう、尽力いたします。