家の敷地をフェンスや塀で囲わない、開放感のあるオープン外構に憧れる方々もいらっしゃるでしょう。
しかしながら憧れる一方で、
「敷地の中が丸見えになって、プライバシーが守られなくなるのでは…」
と心配になることもあるかもしれません。
しかしながら、オープン外構ではあるものの、要所に目隠しフェンスを設置して最低限のプライバシーを守るタイプの外構工事というものがございます。
セミオープン外構ほど目隠しは多くなく、あくまでオープン外構の不安要素を打ち消すための適度な目隠し…といった形です。
この記事では、オープン外構のまま適度に目隠しフェンスを設置することで、オープン外構の解放感はそのままに最低限のプライバシーを確保する施工方法について、詳しくご紹介します。
■なんで!?オープン外構なのに、目隠しフェンス?? リスク回避に、オープンでも適度な目隠しを
完全なオープン外構も、解放感があってとてもいいですよね!
アメリカの一軒家のような印象で、あまり家の周りをごちゃっとしたくない方には特に高いニーズがあるのかもしれません。
また、おしゃれながら外構の施工コストを抑えて内装など住居部分にコストをかけていきたい、といった方にも、オープン外構の需要がございます。
しかしながら、完全なオープン外構にしてしまうと、大きなリスクとして挙げられるのは、防犯上の問題です。
オープン外構は、家の敷地と道路との境目がはっきりしないケースも多く、他人が敷地内に侵入するリスクが高まります。
実際に、他人が侵入しただけでなく、敷地内に他人の自転車を停められたトラブルも聞かれるほどです。
また、オープン外構は、常に家の中が周囲から見えてしまうリスクもあります。
リビングのカーテンを開けられない・家の中でも人目が気になる・着替えてから庭に出ないといけないなど、毎日の生活で大きな悩みを抱えている方も少なくありません。
オープン外構は、デザイン性が高い反面、プライバシーが確保しにくくなる点もしっかりと理解しておきましょう。
そこで今回ご提案するのが、セミオープン程閉鎖的ではなく、あくまでオープン外構の体裁を保ったまま、要所にのみ目隠しフェンスを設置する・・といった方法です!
この必要最小限の目隠しフェンスで、防犯リスクを最小限に抑えつつ、開放感のある外構空間へと仕上げていきましょう。
【解決策】セミオープン・・とまではいかずとも、オープンにもピンポイントで目隠しフェンスを
オープン外構のリスクを回避しつつ、開放感を維持するためには、ピンポイントで目隠しフェンスを設置するのがおすすめです。
目隠しフェンスの設置で、見せたい箇所と隠したい箇所が明確に分けられ、外部からの視線をコントロールできます。
視線が気になってリビングでくつろげないといった悩みも解消できるでしょう。
また、庭にも出やすくなることで、庭の手入れやガーデニングもしやすくなります。
目隠しフェンスがあると家全体のイメージも変わり、外観の見栄えがアップできます。
■じゃあ、どこまでがオープン外構の定義? 外構の種類、三種
外構の種類には、オープン外構のほかにセミクローズド外構・クローズド外構があります。
厳格な定義はないものの、理想の外構を実現するには、各種類の特徴を理解しておくことが大切です。
ここからは、外構の種類の特徴をひとつずつご紹介します。
・オープン外構
家の敷地の周りにフェンスや塀を設けない・もしくは低いフェンスや生垣などの最小限に抑え、敷地の内部が外から見えるデザインです。
開放的な空間を確保できるメリットから、欧米で取り入れられているケースが多く、近年では日本でも人気が高まっています。
敷地が狭い家では、駐車スペース・玄関アプローチ・庭などのスペースを確保するために、オープン外構の導入を検討するケースも増えています。
オープン外構のメリットは、費用を抑えながらもデザイン性の高い外構に仕上がる点です。
特に、道に面している面積が広いと、大幅なコストダウンが見込めます。
オープン外構は、他人が敷地内に侵入しやすいと前述しました。
一方、死角が少なく人目につきやすくなり、隠れる場所もなくなることで、空き巣リスクを軽減できるメリットもあるのです。
・セミクローズド外構(セミオープン外構)
オープン外構と、後述するクローズド外構の中間が、セミクローズド外構(セミオープン外構)です。
敷地の一部が隠れるよう、フェンスや塀などを設置しています。
オープン外構との違いは、敷地が見える箇所と見えない箇所がある点です。
例えば、敷地からリビングが見えないよう、リビング周辺は隠す一方で、花壇は広く見せるようにするといったようにアレンジできます。
セミクローズド外構のメリットは、近隣と程良い距離感が保てる点にあります。
また、外観の印象が良くなる点も大きなメリットです。
一方で、外から見えないよう目隠しした箇所に、侵入犯が潜むリスクが高くなります。
目隠しをする場所のデザインを工夫することが重要です。
・クローズド外構
家の敷地の周囲全てを、門扉や高いフェンス・石垣などで囲うスタイルです。
道路と敷地の境目を明確に区別できます。
クローズド外構を設置すると、リビングの窓を開けても道路や外から室内が見えにくくなり、プライバシーがしっかりと守られます。
ご近所や通行人の目線を気にする必要もなく、安心して生活を送ることができます。
その反面、日当たりや風通しが悪くなることがあるのに加え、死角が増えるため空き巣に対する対策も必要です。
門扉やフェンスに使う部材も増え、設置にかかるコストも高くなるため、予算に併せた外構づくりが重要です。
■【目隠しフェンス、選び方】オープン外構にもマッチする、適度な目隠しフェンスとは
オープン外構のデメリットであるプライバシーの問題は、必要最小限、目隠しフェンスを使うことで解決につながります。
目隠しフェンスは、気になる場所や隠したい空間へピンポイントに設置でき、外構にメリハリをつけることができます。
目隠しフェンスの設置により、外からリビングの中まで見える心配がなくなり、心からリラックスして過ごせるようになるでしょう。
目隠しフェンスは、素材ごとに特徴が分かれているほか、設置場所に合わせた高さの確保も必要です。
例えとして、三つの素材の特徴を下記に挙げました。
アルミ製フェンス :サビや腐食に強く、デザインの種類が豊富
樹脂製フェンス :本物の木のような風合いが楽しめる
スチール製フェンス:衝撃に強く、長持ち
また、フェンスの高さは160cmから200cmが目安と言われています。
ただし、これはあくまでも目安であり、何をどのように目隠ししたいのかによって高さが変わってきます。
目隠しをしたい理由をはっきりさせ、現場に合ったフェンスを選びましょう。
■ピンポイントの目隠しフェンス以外の、失敗しないオープン外構! 二つのリスク対策法
目隠しフェンス以外にも、オープン外構で注意したいリスクへの対策法は複数考えられます。その中でも、特に効果がある対策法を3つご紹介します。
中には、今日からどなたでも手軽にできる方法もございます。
オープン外構のデメリットをカバーし、メリットを活かせるよう、ぜひ参考にしてみてください。
・洗濯物を干す場所を工夫する
最も手軽でどなたにも実践しやすいのが、この洗濯物での目隠し対策。
外からの目線は、室内だけでなく洗濯物にも向けられます。
そこで見られたくない洗濯物と、見られても大丈夫でフェンス代わりにある洗濯物、それぞれを選別し、フェンス代わりに利用するのです。
オープン外構を工夫する際には、洗濯物の干し場所にも気を配ることで、洗濯物に関するプライバシーの確保と、簡易的な洗濯物での目隠しフェンスの設置、この一石二鳥の目的が果たせるでしょう。
・敷地に植栽・ポール・タイルなどを設置する
オープン外構の注意点でもご紹介したように、敷地内に他人が侵入するのを完全に防ぐことは難しいでしょう。
ただ、少しでも境界線を分かりやすくするために、芝生・低い木・花・タイルなどを並べたり、敷地の角にポールを立てたりすると、侵入を防ぐための対策になります。
ただ、やり過ぎてオープンとは言えない外構デザインになってしまったり・・・
コストカットを見越して施工したにもかかわらず、こちらで多額の費用が追加発生してしまったり・・・
このような、オープン外構のせっかくのメリットを相殺してしまうことがないよう、程よく取り組んでみてください。
■【まとめ】オープン外構といえども、最低限のプライバシー確保で安心!
オープン外構のメリットを活かしながら、プライバシーも確保することで、毎日の生活をより快適に過ごすことが可能です。
自宅にどんな外構が合うのか・おしゃれな外構に仕上げたいなど、外構工事のご相談がございましたら、株式会社オオヤマにお任せください。
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