毎日が似た事の繰り返しのように思えても、私たちの生活は日々変化しています。一つ屋根の下に暮らす家族もひとりひとり年を重ね、生活のスタイルも変わっていきます。子供部屋に置かれる物が子供の成長に合わせて変わっていくように、お庭の使い方にも変化が現れます。今回は、家族のライフスタイルの変化に応じたお庭づくりについてご紹介いたします。
お子さまの成長にポイントを置き、各段階のお庭のあり方について、3段階に分けて考えてみましょう。
■幼いお子さまがいるご家庭の「安全」を第一に考えた庭
小学生に上がる前の小さな子どもは、好奇心旺盛です。庭で見つけた小さな虫や、土や石、家の壁まで、いろいろなものに興味を示すことでしょう。その興味を安全なお庭で十分に探究できることが、彼らの成長にはとても大切なことです。急に走り出したり止まったりする子どもたちが、安全に遊べる庭づくりが重要です。
安全を確保する外構づくり
・フェンスを作ったり、カーゲートや門扉を利用して閉じた庭を作る「クローズド外構」を作ったりすることで、子どもの道路への飛び出しを防ぎます。
・コンクリートや砂利を避け、庭の大部分を芝生にすれば、転倒した際の大ケガのリスクを軽減できます。
遊び場としての庭づくり
・水遊び、どろんこ遊びなどができるよう、水場・砂場などの子どもの好奇心を満たすことができるスペースを確保しましょう。
・適度な傾斜のある坂や遊具を置いたスペース、寝転がって全身を使える芝生などのあるお庭は、子どもの身体作りに役立ちます。
■成長したお子さまがいるご家庭の「家族の時間」が持てる庭
子どもたちが成長すると、お庭の役割も変わっていきます。使わなくなった砂場、ブランコなどは、思い切って撤去すればそのスペースを有効活用できます。
ウッドデッキづくり
第二のリビングルームとして最近人気のウッドデッキを入れ、お庭を改良するのも一つの方法です。成長した子どもたちと一緒にバーベキューやパーティを楽しみ、夜の庭を眺めながらリラックスして一緒にお酒を飲むなど、お庭を家族の語らいの場に変えることができます。
駐輪スペースづくり
子どもが自転車に乗り始めた時点で、大人用の自転車でも駐輪できるだけの駐輪スペースをお庭に確保する方法もあります。そうすると、後で追加工事をすることなく全員で快適に自転車を使用することができます。
■大人だけ、夫婦だけの「趣味」をカタチにする庭
子どもが社会人になり、1人暮らしを始めることになった場合、お庭は夫婦が楽しめる趣味のスペースとして活用するとよいでしょう。
家庭菜園作り
お庭を小さな家庭菜園として使うようにすれば、ご自宅で野菜を育てることができます。お庭なら水やり・草むしりなどのお手入れもすぐできますし、育てた野菜で健康的な食卓を実現することも可能です。
花壇・木や石のある庭園づくり
小さいお子さまがいた時には管理が難しかった花壇や、木や石で美しくデザインした庭園をお庭に作ることもできます。四季に合わせて育てる花を変えたり、庭園のデザインを変えたりと、楽しみ方も自由自在です。
このように、家族のライフスタイルが変わると、それに合わせてお庭の使い方も変わります。ライフスタイルの変化に気付いてから対応するのではなく、将来を予想して計画的な庭づくりができれば、きっとあなたの暮らしがより豊かなものになることでしょう。
これからの庭づくりについて考えてみたい方、お悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。