災害に強いパッシブ・デザインの庭とは?

東日本大震災から11年が経とうとしています。

栃木県には関谷断層がありますが、さらに県は関東平野北西緑断層、東京湾北部、茨城県南西部などの活断層を震源とする大規模地震も警戒しており、栃木県庁直下地震M7.3を想定した防災計画を立てています。


とはいえ、地震被害はいつどんなことが起きうるか予測しづらいもの。

いざ、インフラや流通が止まってしまった時のために、できる限りの手を打っておきたいもの。今回はそんな時のための備えとなるパッシブ・デザインの庭づくりについてご紹介します。




■パッシブ・デザインの庭とはどんな庭?



パッシブ・デザインとは、機械の力に頼らず自然の営みを上手に活かして、快適な環境をつくる手法のことで、オフィスから住宅まで幅広く取り入れられています。


住宅で言えば、パッシブ・デザインの鍵となるのは庭。

落葉樹を植えて、夏は青々とした緑が強い日差しを遮り木陰をつくり、涼しい環境をつくります。


また庭に豊かな緑があると、屋内を通り抜ける風の快適性も高まります。植物は葉から水分を蒸散させて自らを冷却する性質をもっているので、緑越しの風にはより涼しさを感じさせる効果が期待できます。


一方冬は、葉を落として冬特有の低い日差しを屋内まで導いてくれます。


このような庭づくりをしておくと、ガスや電気が止まった時だけでなく、ふだんから過度に機械空調に依存しなくて済むので、体にもお財布にも優しいのもうれしいですね。




■いざという時に役立つエクステリアはこれ!



実用的なのが、雨水利用。雨樋に雨水を貯めるタンクをつなげておけば、断水時に活用できます。もちろん飲料には使えませんが、断水時に悩ましいトイレなどの生活用水に使えます。日常においても庭の植物の水やりや洗車にも使えて、水道代の節約につながります。


もう一つは物置の設置。ライフラインがすべて止まってしまった時の生活必需品を備蓄しておきましょう。家の北側は日当たりが悪いという理由で、お庭づくりを考える時に無視されがちですが、逆に考えてみると強い日差しを浴びにくいため、物置内の温度が上昇しにくいというメリットも。備蓄品はもちろん、家の中に置いているとスペースをとる防災グッズの置き場所としてもぴったりです。




■ブロック塀は大丈夫? 



以前もご紹介しておりますが(https://www.ohyama-inc.jp/blog/category3/108097)、ブロック塀は地震時に倒壊する危険が否めません。運が悪いと近くを歩いている人が下敷きになって大怪我を負わせてしまう可能性も。


最近はアルミやFRPを使った、軽やかで丈夫なフェンスが主流になってきています。デザインのバリエーションも豊富で、選び方によってはブロック塀のようにプライバシーをしっかり守ることもできるので、あらかじめ危険を招きそうな要素は取り除いておきましょう。




■いざという時に備えつつ、毎日の暮らしも楽しくなる庭づくり



パッシブ・デザインとはちょっと異なりますが、有事に備えて「食べられる庭」づくりというのも、一つのアイデアです。果樹や菜園、ハーブ、山野草など食べられるものを庭に植えておくと、いざという時の助けになります。地震対策はもとより、庭先で野菜や果樹を育て、採れたてを味わうのは何よりのぜいたくですよね。


ちなみにまだ寒いこの時期ですが、実のなる樹々の植え付けには最適なシーズンです。これを機に庭づくりを見直したいという方は、ぜひ栃木県足利市の株式会社オオヤマにお声がけください。


株式会社オオヤマでは、外構・エクステリア工事一式に対応可能です。地元の気候風土を知り尽くしているので、最適な庭づくりをご提案できます。新築時のエクステリア工事だけでなく、リフォームも承っております。何かあった時のために役立つお庭づくりをお考えの方は、お気軽にご連絡ください。