外構エクステリア工事では手抜き工事に注意! 内容や原因、防ぐ方法を解説

外構・エクステリア工事を専門業者に依頼した方の多くは、「プロだから高品質な工事をしてくれるだろう」と安心して仕事を任せるでしょう。しかし残念ながら、現実にはしばしば「手抜き工事」をする業者がいます。


安全で長く使えるエクステリアを作るためには、本当に信頼できる業者に施工を依頼しなければならないのです。ここでは、エクステリアの手抜き工事の内容や発生する原因、手抜き工事を防ぐためのポイントについて解説します。




■外構の手抜き工事って何? どんなケースがあるの?



手抜き工事とは読んで字のごとく、本来必要な工程を省略したり材料を削減・変更したりして、工事の「手抜き」を行うことです。外構で手抜き工事が行われやすい場所としては、ブロック塀や駐車場、カーポートなどが挙げられます。まずは、各所でどのような手抜き工事が行われるのかを知っておきましょう。



・ブロック塀の手抜き工事



ブロック塀はさまざまな部分で手抜きをしやすく、それゆえに手抜き工事もよく発生するエクステリアです。ひとまず目に見える部分をしっかり作ってあれば、多くの施主様は満足するでしょう。しかし、ブロック塀で本当に重要なのは、目に見えない部分なのです。


ブロック塀を作る時は、ただブロックを積み上げればいいわけではありません。基礎部分をコンクリートでしっかりと固め、内部に鉄筋やワイヤーメッシュを適切に入れて初めて、強い衝撃にも耐えられる頑丈なブロック塀ができるのです。


ところが悪徳業者は、基礎工事をしっかり行わなかったり、鉄筋やワイヤーメッシュを適切に入れなかったりといった手抜き工事を行います。また、コンクリートのセメント量を減らす、十分な養生を行わないといった手抜きの手法もあります。当然、このようなブロック塀は耐久力が低く、短期間で劣化してしまうのです。


直近の有名な事例としては、2018年の大阪北部地震の際に発生した、小学校のブロック塀の倒壊事故が挙げられます。この事故では小学生がブロック塀の下敷きになって死亡しており、原因の1つが手抜き工事(鉄筋の長さ不足)だったことが判明しています。外からは見えない部分で手抜きが行われるために、発覚が遅れやすい点が厄介なところです。



・駐車場の手抜き工事



駐車場を作る工事では、地面をコンクリートで固める場合があります。この際のコンクリートの厚さが手抜きのポイントです。


通常、コンクリート舗装の駐車場を設置する時は、コンクリートの厚さを10cm以上にする必要があります。これだけの厚みがあれば耐久力は十分で、重い車が行き来しても耐えられるでしょう。


しかし、手抜き工事をする業者は、ワイヤーメッシュを中に入れてなかったり、適切に配置ができていなかったりします。

業者によっても、セメント量や養生方法も違いがあります。

完成後すぐには違いがわからなかったり、地中にうまってしまうため、見抜くことは難しいですが耐久性やひび割れなど数年後明確な違いがでてきます。


・カーポートの手抜き工事



カーポートの手抜き工事が行われるのも、やはり地面に埋まっている基礎部分です。重いカーポートを支えるためには、しっかりと基礎工事を行う必要があります。しかし、完成後は見えないからといって、基礎部分の手抜き工事をする業者は珍しくありません。主な手抜きの手段は、コンクリートの厚さを薄くすることです。


もしカーポートの基礎工事が不適切であれば、十分な耐久力や安定性が得られず、台風や雪の際に傾いたり倒壊したりするおそれがあります。カーポートは屋根があり、もともと風や雪の影響を受けやすい構造をしているため、非常に危険です。




■手抜き工事が発生する原因・理由



施工業者は、何の理由もなしに手抜き工事をしているわけではありません。手抜き工事の裏には必ず理由が隠れており、時には依頼主に原因があるケースもあります。手抜き工事が発生する主な原因・理由を確認しておきましょう。



・業者が利益のみを追求している



残念な話ですが、外構工事業者の中には利益のみを追求し、利益のためなら不正行為も平気で行う会社があります。その手段としてよく使われるのが手抜き工事です。


たとえば、依頼主には相場通りの工事費用を提示した上で、工程を省略する・材料を減らす・安い材料を使うといった手抜き工事を行えば、その差額を自社の利益にできます。もちろん、目に見える部分で手抜きをするとすぐに気付かれてしまうので、基礎や鉄筋といった見えにくい部分で手抜きをするわけです。



・依頼主が過剰に安さを求めている



工事費用は抑えられるに越したことはありません。しかし、依頼主があまりにも安さを求めすぎると、手抜き工事につながるリスクがあります。1つでも多くの依頼を獲得したい外構工事業者は、依頼者の要望に応えるためにコストダウンを図ろうとし、材料費や人件費を削ります。すると、結果的に手抜き工事になってしまい、トラブルが発生しやすくなるのです。



・工期が短すぎる



工期は外構工事の内容によって異なりますが、あまりにも工期が短いと、やはり手抜き工事につながります。大きく分けると、業者側が採算を取るために工事を早く終わらせようとするパターンと、依頼者側の強い要望によって工期が短くなってしまうパターンがあります。いずれにしても工期が短すぎれば、間に合わせるために工程を省略せざるをえず、結果的に手抜き工事になってしまうのです。




■外構・エクステリアの手抜き工事を防ぐ4つの方法



外構・エクステリア工事にはそれなりの費用がかかるため、後で手抜き工事が発覚してやり直しになるのは避けたいところです。何より、倒壊などの重大な事故は絶対にあってはなりません。手抜き工事を防ぐためにも、工事を依頼する際は以下の4つのポイントを意識しておいてください。



・予算を十分に確保する



外構工事にかける予算は、十分に確保しておくことが重要です。予算が不足していると、安さだけで業者を選んだり、無理な要望を通したりしがちになります。結果として、手抜き工事が行われる可能性も高くなってしまいます。


特に新築住宅の工事では、住宅本体にかける予算のみを計算していて、外構・エクステリアに十分な予算をかけられなくなってしまったというケースがよくあります。外構デザインのイメージが固まっているのなら、必ず施工業者に相談して費用を把握しておきましょう。予算が決まっているのであれば、その範囲内で何ができるのかを詳しく確認するのがおすすめです。



・外構工事に関する知識を身につける



「プロに任せておけば大丈夫だろう」と工事を丸投げすると、業者の提案を何でも飲んでしまい、手抜き工事につながることがあります。こうなるのを防ぐためにも、外構工事の基本的な流れや費用相場など、最低限の知識を身につけておきましょう。さらに、疑問点や不明点は打ち合わせの際に何でも質問するようにすると、手抜き工事を予防できます。



・工事の様子をこまめに確認する



前述したように、手抜き工事は基礎部分などの見えない部分で行われることが多く、完了後に手抜きがされていたかどうかを確認するのは困難です。そこで、可能なら工事現場をこまめに訪れ、工事の様子を自分の目でチェックしておきましょう。「毎日見に来ますから」と事前に告げておき、実際に少し見回るだけでも効果があります。



・信頼性の高い業者を選ぶ



手抜き工事を防ぐための最も重要なポイントは、信頼できる外構工事業者を選ぶことです。見積もりが詳細な内訳まで記載されているか、説明は丁寧か、担当者がしっかり話を聞いてくれるか、施工実績は十分かといったことを確認しましょう。


また、「地元で長く続いている会社かどうか」も1つの目安です。このような会社は地域から信頼され、施工実績も豊富にあり、地域の気候や環境にも精通しています。何か問題が起きた時の緊急対応も頼みやすく、安心感があります。外構エクステリア工事を依頼するなら、ぜひ地域密着で活動している地元の業者に相談してみましょう。



栃木県足利市を中心に活動する株式会社オオヤマは、外構・エクステリア・造園工事の専門業者です。どのようなお客様からもしっかりとヒアリングを行い、ご要望を最大限に反映させたプランをご提案いたします。


もちろん、手抜き工事は一切いたしません! 豊富な経験に基づく高品質な工事を続けてきた結果、多くのお客様から高い評価をいただき、信頼を獲得しております。外構に関するお悩み・お困りごとがございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。