新築や建て替えの際には、つい内装に時間や気をとられてしまい、外構の部分についてはおろそかになりがちです。しかし、家を訪れる人がまず目にするのは門周りです。門周りは家の印象に大きく影響するため、住まいの「顔」ともいわれています。
また、門にはポストやインターホンなど、生活に必要な機能も兼ね備えることができます。デザイン性だけでなく機能性も高い門周りにすることで、今よりも暮らしやすい住居になるでしょう。
今回は、最近の門周りに関する流行や、選ぶ時のポイントなどをご紹介します。
■最近の主流はオープンスタイルのエクステリア
門は、道路や隣家との境界線になります。門の両サイドにある2本の柱(門柱)から、敷地全体を塀やフェンスで囲めば、目隠しや防犯の効果も期待できます。
門や塀があることによって、クローズな空間を作り、プライバシーを保てます。しかし、最近では門を設置しないオープンなエクステリアも人気になってきています。
オープン過ぎると防犯面での心配がありますが、近所や通行人からも門の中を見渡せることで、常に人の目が行き届き、防犯性が高まるとも考えられています。
■オープンスタイルにおすすめな「機能性門柱」
門を設置しないオープンスタイルにおすすめなのが、独立した門柱に表札やポスト、インターホンなどの設備を組み込んだ「機能性門柱」です。
オープンスタイルのエクステリアだからといって、誰でもアプローチや庭に入ってきてしまうのは心配ですよね。門柱に表札を掲げ、ポストやインターホンを設置することで、外部からの訪問者が入るエリアを制限できます。
また、門柱にカメラ付きのインターホンや照明を設置することで、防犯対策にもなります。照明は、時間やセンサーで自動的に点灯するものや、長時間点灯できるLEDを使用しているものがおすすめです。
最新のものでは、宅配ボックスの機能がついた門柱もあり、留守中でも荷物を受け取れます。さらに、印鑑をセットしておき、不在中でも受け取り印を押せるタイプもあります。お子さまが留守番をしている時に、玄関先まで訪問者が入って来るのは不安ですよね。機能性門柱を道路脇に設置すれば、ドアを開けずにインターホンで対応したり、宅配便を宅配ボックスで受け取ったりできます。訪問者が敷地内に入ることなく応対できるので、お子さまの留守番中でも安心です。
■門柱を選ぶポイント
門柱は、スリムタイプからデザイン性の高いものまで様々な種類があります。
・必要な設備を見極める
機能性門柱には、門周りで必要となるものが門柱に最初から組み込まれているため、簡単に安く設置できます。種類によって付属している機能は異なるので、ご家庭によって何が必要なのかをよく検討してから選ぶようにしましょう。
・家との統一感を持たせる
シンプルでモダンなものからキャラクターデザインのものまで、門柱のデザインにはたくさんの種類があります。門柱を選ぶ際には、住宅の外観やお庭のイメージに合わせて、統一感のあるデザインにするのが良いでしょう。
・防犯対策やプライバシー保護
門柱の設置場所により、訪問者が入ってくるエリアが変わってくるので、防犯面を重要視される場合はできるだけ道路寄りに設置するのが良いでしょう。ポストも鍵付きのものや取り出し口が別にあるものにすると、プライバシーを守ることができます。門柱だけでは不安に感じる方は、フェンスや生け垣などと組み合わせると安心です。
・設置スペースを考える
門柱を設置するスペースについても確認が必要です。気に入ったデザインであっても、設置したことで通行や駐車に不便になるようでは、毎日の生活に支障が出てしまいます。お子さまや年配の方がいるご家庭では、ケガをしないように設置場所や高さにも配慮しましょう。
デザインと使い勝手の両方を兼ね備えた門柱を設置することで、快適な暮らしを送れるようになります。お部屋のインテリアを楽しむように、門周りのエクステリアにもこだわってみませんか。